— 気づいたら、頭は静かになっていました —
寒い朝も、冷えた夜も。
気づかないうちに、
肩をすくめて、背中を丸めて、
身体を小さくして過ごしていることがあります。
寒さから身を守るための、
ごく自然な反応。
時間帯に関係なく、
もう動き出さなきゃいけないときでも、
身体はまだ、その姿勢のままのことがあります。
寒さで、身体は縮こまる
冬の身体は、
頑張っていなくても、勝手に力が入ります。
首、肩、背中、腰。
「力を入れた覚えはないのに」
という場所ほど、こわばっていたりします。
それは怠けているわけでも、
調子が悪いわけでもなくて。
ただ、寒かっただけ。
そのまま動き出してしまうと
でもそのまま、
身体を小さくしたまま動き出してしまうと、
その感覚を引きずったまま、
時間が進んでしまうことがあります。
気合いを入れたわけでもないのに、
なんとなく余裕がなくて、
呼吸も浅い。
理由ははっきりしないけれど、
身体はまだ、さっきまでの寒さの中にいる。
ヨガをしていくと、少しずつ
ヨガを始めて、
いきなり大きく動くわけではありません。
呼吸をして、
ゆっくり身体を動かして、
今どこが冷えているか、
どこが固まっているかを感じていく。
そうしているうちに、
「あ、ここ動くんだ」
「思ったより呼吸が入るな」
そんな小さな変化が起きてきます。
無理に変えようとしなくても、
身体はちゃんと、戻り方を知っているみたいです。
あたたまると、力が抜ける
身体があたたまってくると、
不思議と、
力を抜こうとしなくても抜けていきます。
肩が下がって、
背中が広がって、
呼吸が少し深くなる。
「緩めよう」と思う前に、
「大丈夫そうだな」という感覚が先に来る。
それだけで、
身体は安心するようです。
のびると、余白が生まれる
伸びをすると、
身体の中に空間ができます。
ぎゅっと縮んでいたものが、
元の場所に戻っていく感じ。
その余白に、
呼吸が入り、
視線が少し遠くまで届く。
身体が広がると、
頭の中の詰まりも、
一緒にほどけていきます。
静かになるのは、結果だった
何かを整えようとしていたわけではなくて、
ただ、寒さで縮こまっていた身体を、
動かして、あたためて、伸ばしていっただけ。
それだけなのに、
終わる頃には、
考えごとが減っていました。
気づいたら、
頭は静かになっていました。
身体に少し時間をあげるだけで、
日常の輪郭が、
やさしく戻ってくることがあります。
今日もまた、
ちゃんと自分に戻れたな、
と思える時間でした。

