― 速さを手放す、白い余韻 ―
昨日は雪が降っていました。
肩をすくめたくなる寒さ。
背中が自然と丸くなる一日。
今日はもうやんでいますが、
その余韻が、まだ身体に残っている気がします。
音がやわらぐと、呼吸が見える
雪の日は、音が少なくなります。
車の音も、足音も、
どこか遠慮がちになる。
吐く息が白く見えるとき、
「いま、ここで、息をしている」ということが
いつもよりはっきりする。
動きの中にいても、
静けさに触れている感覚。
ヨガで大切にしているのは、
きっとこういう時間なのだと思います。
丸まった背中に気づく
寒い日は、無意識に身体が縮こまります。
肩は上がり、
胸は閉じ、
視線も少し下を向く。
それが悪いわけではない。
ただ、そのままでいると、
呼吸は少し浅くなる。
ほんの少しだけ胸をひらく。
大きく反る必要はありません。
空気の通り道を思い出すだけでいい。
冷たい空気が肺に入り、
その奥で、ゆっくりと温まっていく。
外の冷たさがあるから、
内側の温かさに気づける。
思いどおりにいかない日
雪の日は、予定どおりにいかない。
でも、
思いどおりにいかない日は、
自分をコントロールしようとする力を
少しだけゆるめてくれます。
昨日より深くいかなくていい。
誰かと比べなくていい。
その日の身体に合わせる。
それだけで、十分です。
白い余白
雪がやんだ今日も、
街はどこか静かです。
白さは、余白のよう。
書き込みすぎた日々に、
少しだけ空間をつくってくれる。
大きくひらかなくてもいい。
呼吸が通るだけでいい。
静かな広がりは、
昨日の雪と同じくらい、
やさしいものなのだと思います。


