ヨガの不思議

On the Mat|マットの上で

— 重かった身体が、少しだけ軽くなる朝 —

「今日はなんだか身体が重いな」

そんな朝があります。
よく眠れたはずなのに、肩が重かったり、呼吸が浅かったり。
やる気がないわけではないけれど、身体が少し“閉じている”ような感覚。

不思議なのは、そんな日ほど、少しだけヨガをすると調子が戻ることです。

完璧な練習じゃなくていい。
長い時間じゃなくてもいい。

マットを敷いて、前屈をして、背中を伸ばして、ゆっくり呼吸をして。
それだけで、さっきまで重たかった身体が、少しずつほどけていくことがあります。


「元気だから動く」ではなく「動くから整っていく」

多くの人は、

「調子がいいから運動する」

と思っています。

でもヨガを続けていると、少し順番が逆になることがあります。

身体が重い。
気持ちも少し停滞している。
だからこそ、少し動いてみる。

すると、止まっていたものが少し流れ始める。

呼吸が深くなる。
背中が広がる。
脚の裏が伸びる。
視界まで少し明るく感じる。

“元気になったからヨガをする”というより、
“ヨガをしたから少し元気になる”。

そんな不思議な感覚です。


たぶん身体は「動きたい」と思っている

ずっと座っていた日。
スマホを見続けた夜。
考えごとが多かった一週間。

身体は静かに固まっていきます。

でも本当は、呼吸したい。
伸びたい。
巡りたい。

ヨガをすると、その小さな詰まりが少しほどけます。

だから、練習後に急に別人みたいに元気になるわけではなくても、

「あ、ちょっと戻ってきた」

そんな感覚になることがあります。

ヨガは、何かを“足す”というより、
本来の状態に戻していくものなのかもしれません。


調子が悪い日にこそ、少しだけ

「今日はだるいからやめておこう」

もちろん、それも大切です。

でももし少し余白があるなら、
5分だけでも動いてみる。

立位ひとつでもいい。
呼吸だけでもいい。
前屈だけでもいい。

すると、不思議なくらい身体が軽くなる日があります。

ヨガは、頑張れる人のためだけのものではなく、
少し疲れている日にも寄り添ってくれるもの。

だから長く続くのかもしれません。

今日の身体に合わせながら、
今日の呼吸に戻っていく。

そんな小さな時間が、
また一日を少しだけ整えてくれる気がしています。