― 淡々と続けることの中にあるもの ―
自転車で少し長めの距離を走ることが増えました。
目的地までは約50km。
地図を見ると、
「楽しみだな」
と思う日もあれば、
「50kmか…。ちょっと遠いな」
と思う日もあります。
体調や気分、その日の風向きによっても感じ方は変わります。
けれど実際に走り始めると、不思議なことにそんな気持ちはあまり関係なくなってきます。
目の前の道を進み、
信号で止まり、
また漕ぎ出し、
ただそれを繰り返しているうちに、少しずつ景色が変わっていきます。
気が付けば目的地に近づいていて、
そして結局、
「やっぱり楽しかったな」
と思うのです。
大きな目標は時々遠く見える
私たちはついゴールを見ます。
柔軟性を高めたい。
後屈を深めたい。
逆転を安定させたい。
呼吸を深めたい。
心を穏やかにしたい。
もちろん目標を持つことは素晴らしいことです。
目指す方向があるからこそ、歩み続けることができます。
けれど、目標ばかりを見ていると、
「まだできない」
「全然足りない」
「思ったより進んでいない」
そんな気持ちになってしまうこともあります。
50km先のゴールだけを見ていると遠く感じるように、
ヨガの目標も時にはとても遠く感じるものです。
今日の一呼吸を積み重ねる
そんなときは、
少しだけ視線を近くに戻してみます。
今日マットの上に立てた。
呼吸を感じる時間を持てた。
身体を動かした。
それだけでも十分です。
ヨガは何かを達成するためだけのものではありません。
今の自分と出会うための時間でもあります。
昨日より柔らかくなったかどうか。
理想のポーズに近づいたかどうか。
それも大切かもしれません。
けれど、
今日もマットの上に戻ってきた。
その事実は、思っている以上に価値のあることだと思います。
淡々と続ける人は強い
何かを続けている人を見ると、
特別な才能があるように見えることがあります。
けれど実際には、
その日その日を積み重ねているだけなのかもしれません。
やる気に満ちた日もある。
気分が乗らない日もある。
それでも大きく立ち止まらず、
淡々と続けていく。
自転車もそうです。
ヨガもそうです。
人生の多くのことがそうなのだと思います。
派手な変化はなくても、
振り返ったときに驚くほど遠くまで来ていることがあります。
呼吸とともに、一歩ずつ
未来の自分を想像してワクワクする日もあれば、
目標が遠く感じる日もあります。
それでいいのだと思います。
大切なのは、
今この瞬間の一歩を踏み出すこと。
今この呼吸を感じること。
遠くのゴールを見上げる日があってもいい。
けれど時には視線を足元に戻して、
今日の一歩を大切にする。
そうして積み重ねた時間は、
気が付けば私たちを思っているよりずっと遠くまで運んでくれるはずです。
今日も呼吸とともに。
焦らず、比べず、淡々と。
それで十分なのかもしれません。 🍃

